銘(表)
兼元
銘(裏)
商品番号
KA-137
価格
ご案内終了
鑑定書
日本美術刀剣保存協会 保存刀剣
時代
江戸初期
刃長
70.6 cm
反り
1.8 cm
元幅
2.9 cm
元重
0.65cm
先幅
2.0 cm
目釘穴
1
国
美濃国
鎺
素銅地金色絵岩石はばき
白鞘入り、
(附) 螺鈿散し鞘打刀拵
(縁頭)赤銅魚子地 鵺(ぬえ)退治図
(解説)
室町時代後期、美濃国を代表する刀匠に二代・兼元がおり、最も技量に優れ最上大業物として又、戦国武将の佩刀として「孫六兼元」の名で、現代においても名声を不動のものとしています。
同家は、代々「孫六」を屋号として、同銘の同族が数代に渡り作刀を継承し、新々刀期にまで及び高い評価を受けています。
同家の特徴である互の目に尖り刃の交じった三本杉の刃紋は、各代の兼元が得意とするところで、初代兼元によって創案されながらも、時代や武術の変遷に合わせ、各代で変化が見られます。
本作は地沸が厚くつき、互の目の先端が極端な尖り刃とならない、古刀期の様な作域となり、板目肌に杢目が交じり、古刀の様に良く練れた地金には,地景が良く働き、刃中の乱れの谷に沸が積もり、均一な小沸にて刃紋を形成し、匂口明るく冴え,砂流しやや掛かり、中丸帽子が品良く返る江戸前期の兼元です。
生ぶ茎は、関物の特徴を示す檜垣鑢目が鮮明に残り、茎仕立て良く、錆色良好にして関の孫六家を代表する典型作となります。