【 根来塗・朱漆瓶子 】
商品番号
ES-207
(解説)
根来塗 瓶子                一口                 価格 お問い合わせ下さい
 
 
木製黒漆、朱漆塗
室町時代 16世紀 (16 c)
径21糎  高さ35.5糎

根来塗の代表格の朱漆塗瓶子です。
瓶子は神前に供える神酒を入れるための器で、元来は二口一対で使用されます。朱漆塗瓶子も本来、一対で使用されていました。古いもので揃って現存するものは、極めて少ないものです。 鎌倉時代に根来寺で制作されていた朱漆器を、根来塗と称していましたが、その名が広まるにつれて、黒漆に朱漆を重ね塗りした漆器の全てを、現代では根来塗と呼称しています。
本瓶子は小さな筒状の注口と、大きく膨らむ流線形の肩の線、腰がよく締まった形などは、優れた造形美であり、現代人を魅了して止みません。
注口と連動している菊座は、入念な制作で他に類例の少ないものです。生地師の感性の高さが伺えます。 黒漆の上に、上塗りの朱漆を重ね塗りし、いわゆる根来塗の手法で、摩減により朱塗りの所々に、中塗りの黒漆が露出する景色は、味わい深く時を経た温かい表情を見せています。
底の部分は、朱漆を塗らず黒漆のままで、轆轤台へ固定させた跡が放射線状に残ります。
長い年月を経た朱漆の表面は、黒味を帯、随所に段紋〈細かい皺とひび〉が走り、数百年の時を感じるとともに、その魅力が随所に表れています。
 
実用から生まれた「用の美」としての独特な枯れた趣があり、四百数十年を経て随所に表れる中塗りの黒漆は、現代人の感性を豊かにしてくれるものであり、この様な神品を伝世してきた古人の人々の努力に、感謝するばかりです。
 
価格
お問い合わせください。

 

商品番号
ES-207
(解説)
根来塗 瓶子                一口                 価格 お問い合わせ下さい
 
 
木製黒漆、朱漆塗
室町時代 16世紀 (16 c)
径21糎  高さ35.5糎

根来塗の代表格の朱漆塗瓶子です。
瓶子は神前に供える神酒を入れるための器で、元来は二口一対で使用されます。朱漆塗瓶子も本来、一対で使用されていました。古いもので揃って現存するものは、極めて少ないものです。 鎌倉時代に根来寺で制作されていた朱漆器を、根来塗と称していましたが、その名が広まるにつれて、黒漆に朱漆を重ね塗りした漆器の全てを、現代では根来塗と呼称しています。
本瓶子は小さな筒状の注口と、大きく膨らむ流線形の肩の線、腰がよく締まった形などは、優れた造形美であり、現代人を魅了して止みません。
注口と連動している菊座は、入念な制作で他に類例の少ないものです。生地師の感性の高さが伺えます。 黒漆の上に、上塗りの朱漆を重ね塗りし、いわゆる根来塗の手法で、摩減により朱塗りの所々に、中塗りの黒漆が露出する景色は、味わい深く時を経た温かい表情を見せています。
底の部分は、朱漆を塗らず黒漆のままで、轆轤台へ固定させた跡が放射線状に残ります。
長い年月を経た朱漆の表面は、黒味を帯、随所に段紋〈細かい皺とひび〉が走り、数百年の時を感じるとともに、その魅力が随所に表れています。
 
実用から生まれた「用の美」としての独特な枯れた趣があり、四百数十年を経て随所に表れる中塗りの黒漆は、現代人の感性を豊かにしてくれるものであり、この様な神品を伝世してきた古人の人々の努力に、感謝するばかりです。
 
価格