【刀】 固山宗次作 / 天保五年十一月日 (1834年) (特別保存刀剣)

【Katana】Koyama Munetsugu saku / Tenpo 5 Nen 11 Gatsu hi (A.D.1834) Tokubetsu Hozon

銘(表)
固山宗次作
銘(裏)
天保五年十一月日
 
商品番号
KA-135
価格
3,400,000円 (税・送料込み)
鑑定書
特別保存刀剣
時代
江戸時代(1834年)
刃長
75.9cm (二尺五寸五厘)
反り
2.0 cm
元幅
3.0cm
元重
0.65cm
先幅
1.8cm
目釘穴
1
武蔵国
金着二重はばき
 

白鞘入り

(解説)

名は固山宗兵衛、享和三年(1803)奥州白河に生まれ、加藤綱英に鍛刀を学び、一専斎・精良斎と号します。 後に郷里の白河藩主・松平定信(楽翁侯)に仕え、主家の転付に伴い一時期、伊勢桑名などに於いても駐槌しますが、江戸に於いての鍛刀が主でした。初期は美濃伝を継承した作柄ですが、弘化二年(1845)に備前介を受領する頃には、終始し丁子刃の探究に専念し、匂本位の足の長い丁子乱れ刃を確立し、宗次丁子と称され程、備前伝の第一人者となり、名工の地位を不動のものとしています。

本刀も多種多様な丁子刃を交えて華やかに乱れており、地鉄は地沸微塵につき潤い、地景細かに入り、刃中も足長く、匂深い中に、所々に金筋、砂流しなどの働きがあります。帽子は表裏、乱れ込み裏は、やや突き上げて浅く返ります。常々の匂本位の刃文とは、やや作風を異にして、小沸を主調としている刃中は好まく、焼出しより横手下まで、長大な作にもかかわらず破綻く出来が優れています。元先の幅差がひらく鎌倉期の体配で、刃文は華やかな重花丁子となる作域から鎌倉時代の名工、長船長光を写した同工の天保時代を代表する優品です。

 

【取り扱い品】
金属工芸 (置物、花器、香炉)、武具 (兜)、武具 (鎧)、日本刀(太刀、刀、脇差、短刀、槍、薙刀)、お拵え、刀装具(鍔、目貫、小柄、笄、縁頭、)、漆芸品(ぬりもの)、蒔絵工芸、屏風 等
買取も随時いたしております。