銘(表)
越後守包貞
銘(裏)
井桁文
商品番号
KA-130
価格
1,500,000円 (税・送料込み)
鑑定書
日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣
時代
江戸時代・寛文の頃
刃長
63.2 ㎝
反り
1.3 ㎝
元幅
3.1㎝
元重
0.8㎝
先幅
2.2cm
目釘穴
1
国
摂津
鎺
銀着と金一重の二重はばき
白鞘入り、
(附) 青貝微塵塗鞘雲龍図金具拵
(解説)
初代・越後守包貞は大和の手掻派の後代にて、大和より大阪に出て同郷の先輩、伊賀守包道に入門し、寛文四年に越後守を受領します。
同銘が三代続き、二代目・包貞は、津田助広の濤欄乱れの写しを得意とし、濤欄刃の写しは当代一と称される名人です。
二代目が濤欄刃の写しの名手と称されたのも、初代・包貞の並々ならぬ高い技量を、習得した結果であることを、本刀が如実に証明しています。平肉豊かにつき、小板目肌に杢目交じりよくつみ、地沸微塵に厚くつき、地景細かによく入る。
長い大阪焼出しから、大互の目乱れへと続く濤欄風の乱れ刃は、表裏の刃文が揃い、足太く匂深く、沸が満遍なく厚くつき華やかに大きく乱れ、上半砂流し頻りかかり、匂口明るく冴える。
帽子焼き深めに小丸となり、先僅かに掃きかけて火炎風となる。
茎・生ぶ、先入山形、鑢目筋違に極く僅かに化粧風かかる。
反りの浅いものが多い同工であるが、本作は身幅・反りと頃合い良く華美な作柄で、典型的な大阪新刀です。
業物として初代・越後守包貞の本領が充分に発揮された、同作中の最右翼となる優品です。