【脇指】 井上真改 / (菊紋) 寛文十三年八月日(特別保存刀剣)ご案内終了

【Wakizashi】Inoue Shinkai /(Kiku Mon) Kanbun 13 Nen 8 Gatsuhi (1673)   Tokubetsu Hozon

銘(表)
井上真改
銘(裏)
(菊紋) 寛文十三年八月日
 
商品番号
WA-045
価格

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鑑定書
特別保存刀剣
時代
江戸時代 寛文(1673年)
刃長
53.4cm
反り
1cm
元幅
2.9cm
元重
0.65cm
先幅
1.9cm
目釘穴
1
摂津
金着一重鎺
 

(附) 青貝微塵塗鞘脇指拵

(解説)
井上真改は、初代・和泉守国貞の次男として寛永七年(1630年)に生まれる。俗名を井上八郎兵。承応元年(1652年)二十四歳で父の死去に伴い、家督を相続し父と同様に和泉守を受領する。万治四年ごろに朝廷より十六葉の菊花紋を茎に切る事を許されます。寛文元年より「井上和泉守国貞」と銘し、寛文十二年(1672年)八月より「真改」と改名し以後「井上真改」と名乗ります。天和二年十一月急逝しました、行年五十三歳。「真改」銘を茎に刻む期間は、思いのほか短く十一年間でした。 『新刃銘尽』において『大阪正宗と号し諸人ことのほか秘蔵す』と記されて絶賛されています。初めは親国貞同様に、沸出来の大互の目乱れが主体でしたが、後には大阪正宗と称されるように、荒沸本位と作行きを異にしています。相州伝の上位工である正宗や郷義弘の如く、直刃に湾乱れの交る焼刃を得意とし、乱れに添って華やかな荒沸が一面に付き、一部はこぼれて、地沸状を呈します。本作は元先の幅差つき、重ね厚くずっしりとした手持ちとなり、調和のとれた姿となります。板目に杢が交じり地沸が厚くつき、地景がさかんに入り、地刃共に明るくかねが冴えます。刃は直刃調に浅くのたれ、小足が入り、匂深く沸が厚く強くつき、荒めの沸を交えて、金筋・砂流しがよくかかります。特に金筋は表裏の中ほどに長く頻りに目立ち、匂口明るく常にも増して豪胆さが感じ取れます。帽子、焼きやや深く、直ぐに大丸風に浅く返り、表やや掃きかける。物打の焼刃を深くする本作は、真改が私淑した古作の郷を意識した作刀であり、真改の本領が遺憾無く発揮された作で出来が優れています。

 

【取り扱い品】
金属工芸 (置物、花器、香炉)、武具 (兜)、武具 (鎧)、日本刀(太刀、刀、脇差、短刀、槍、薙刀)、お拵え、刀装具(鍔、目貫、小柄、笄、縁頭、)、漆芸品(ぬりもの)、蒔絵工芸、屏風 等
買取も随時いたしております。