銘(表)
備中国住次吉作
銘(裏)
延文元年十二月日
商品番号
TA-133
価格
2,000,000円 (税・送料込み)
鑑定書
特別保存刀剣
時代
南北朝時代
刃長
29.4cm
反り
0cm
元幅
2.6cm
元重
0.35cm
先幅
目釘穴
3
国
備中国
鎺
金着二重はばき
白鞘入り
(解説)
青江鍛冶は、平安時代末期から南北朝期にわたって、隣国の備前の刀工群とほぼ時を同じくして共に繁栄を続けました。年代から古青江(平安末期~鎌倉中期)、中青江(鎌倉後期~南北朝中期)、末青江(南北朝後期)と三つに分けて呼称されています。
本作の次吉は、南北朝時代の中青江を代表する、次直・守次などと並ぶ名工です。中青江の作風は、直刃と逆丁子乱れの二様があり、同派の特徴として匂口がしまり、明るく冴えるのが見どころとなっています。
次吉には直刃が多く、本作の「延文元年」の年紀が示す通り、身幅広めに、寸が延び、重ねが薄い形状は、南北朝中期の時代色を示した短刀の姿となっています。小板目肌がつみ、地沸が微塵につき、地景が細かに入り、地斑状の肌合いを交えて乱れ映りが立ち、刃文は細直刃に小足と下半に金筋入り、匂口しまり明るく冴えます。同派・同作の特徴が良く現れている典型作です。
生茎の在銘で、延文元年の年紀も資料的に貴重なものです。